輸入住宅の魅力

孫がボートを買う暮らし

親が家を建て、息子が別荘を買い、孫がボートを買う。

古くからヨーロッパには、このような格言があります。「親が家を建て、息子が別荘を買い、孫がボートを買う」。その意味は、“親が長持ちする家を建てれば息子は家を建てる必要がなく、親が建てた家に暮らしながら別荘やサマーハウスを買うことができる。そして孫の代になると、家も別荘もあるため、今度はボートなどを買って海や湖で楽しむことができる”というもの。つまり、人生が豊かになるということです。30年で建て替えが必要な一般的な日本の住宅では考えられません。ちなみに30歳で家を建てたら、ローンがやっと終わる頃、つまり60歳くらいの時に、また家を建てなければならない。資金があればいいですが、よくあるケースが親子ローンでの建て替えです。これでは別荘やボートなんて、夢また夢の話です。

欧米では家を建てるとき、多くの場合、“プランブック”を参考にします。プランブックとは、設計図書の完備したデザイン集のこと。現実に建築されることを前提に、全体の建築様式、間取り、家族構成、住宅の耐久性、断熱性、生活空間、ライフスタイルなどを考慮して、常に現代の生活に合うように見直され、作成されています。1冊で100種類から500種類のデザインが集められており、通常、1冊1000円から2000円程度で購入可能。欧米の人々は片っ端からその内容を吟味し、気に入ったものを探します。この過程を経ることで、消費者自身の住宅デザインを見る目が養われていくのです。彼らの住まいに対するセンスが素敵で、街並みも美しいのは、こういった背景が関係しているかも知れません。 しかしながら日本では、このようなプランブックは普及していません。その理由は、地域によって条例や規制が細かく異なり、たとえプランブックで気に入ったものを見つけても、その通りに建てることが非常に難しいためです。海外のように豊富な情報を合理的に手にできる機会がないというのは、とても残念です。