輸入住宅の魅力

今も輸入住宅に影響を与え続ける「アーツ・アンド・クラフツ運動」

1880年代から始まったとされる、イギリスの詩人であり、思想家、そしてデザイナーであったウィリアム・モリス(1834年~1896年)が主導したデザイン運動。それが「アーツ・アンド・クラフツ運動」です。産業革命による規格化・機械化がもたらした大量生産の安価で粗悪な商品を批判し、中世の手仕事に立ち返り、生活と芸術を統一することを主張しました。モリス商会を興した彼は、壁紙や家具、ステンドグラスなどを次々と製作・発表。人間性ならびにクラフトマンシップを重視したアーツ・アンド・クラフツ運動は、イギリス人たちの心を掴みます。

このアーツ・アンド・クラフツ運動の原点となったとされるのが、ケント州に佇むレッドハウス。1859年にモリスの自宅兼工房として、友人のフィリップ・ウェッブが設計し、ウィリアム・ケントの施工で建設されました。コッツウォルズ地方の民家の伝統を踏まえ、イギリス固有の文化の高さを評価したデザインとして、豪華さと繊細さを併せ持つレイト・ヴィクトリアン様式に大きな影響を与えたといいます。

ウィリアム・モリスは前述のように壁紙なども数多く残しており、それは今も大変根強い人気を誇ります。居室の壁紙をウィリアム・モリスで揃えているという輸入住宅オーナーも多く、その素敵な紋様は、ぜひこれから家づくりをする方にも、一度は見ていただきたいものです。