輸入住宅の魅力

格調高い設えに魅了される、スパニッシュ様式の邸宅「ベーリック・ホール」

横浜の旧山手居留地に建つ数多くの洋館の中で、ひと際、高い存在感を放つ「ベーリック・ホール(旧ベリック邸)」。1930年にアメリカ人の建築家であるJ.H.モーガンの設計により建てられた邸宅です。ベリック氏の自邸としてだけではなく、フィンランド名誉領事館としても使用されたそうで、1956年(昭和31年)には遺族より、宗教法人カトリック・マリア会に寄付されました。その後、2000年(平成12年)まで、セント・ジョセフ・インターナショナル・スクールの寄宿舎として使用されたそうです。

約600坪の敷地に建つ佇まいは、オレンジ色のスペイン瓦にベージュのスタッコ仕上げの壁が美しく調和したスパニッシュ様式。3連のアーチや小窓、瓦屋根のある煙突など、その装飾は見事という他ありません。スクラッチレンガが敷き詰められたポーチを抜け、エントランスホールから室内に入ると、当時の栄華を感じることができる格調高い設えと、圧倒的な開放感あふれる空間に驚かされます。広さ77㎡・天井高3.86mもあるリビングルームには富の象徴とされたパームルームが隣接され、アルコーブや化粧張り組天井が特徴のダイニングルームなど、どの空間もまさに贅を尽くしたもの。その他、白と黒のタイルを組み合わせた床、モザイクタイルのフロア、アイアンワーク、磨き壁をフレスコ技法で復元した子息の部屋など、そのデザインやインテリアの美しさは、まさに一見の価値ありです。ぜひ一度、足を運んではいかがでしょう。

住所 横浜市中区山手町72
交通
【電車】 みなとみらい線「元町・中華街」駅、6番出口(アメリカ山公園口)から徒歩8分
【バス】 JR「桜木町」駅から、神奈川中央交通バス11系統で「元町公園前」下車徒歩1分