輸入住宅の魅力

空間に彩りを加える陰の主役、「樹種」について

空間に彩りを加えてくれるものは、たとえば壁紙や調度品、カーテンなどさまざまありますが、床や腰壁などに用いられる「木」も、大きな要素のひとつです。「木」とひと言で言っても、そこには多くの「樹種」が存在し、その色味や風合いは多種多様。選び方によって空間の雰囲気は大きく変わってきます。
ということは、樹種選びを間違ってしまうと、自分の好みに合わない空間になることは当然ながら、用い方・合わせ方によってはバランスがとても悪くなり、居心地のよくない空間に仕上がってしまいます。
そこで今回は、さまざまある樹種の特徴をお伝えしたいと思います。樹種は大変多いため、ここでは輸入住宅でよく用いられる7種類をチョイスしました。基本的な情報ではありますが、これさえ知っておくと、木を選ぶ際に大いに役立ちます。

マホガニー

マホガニーは、ウォルナット、チークと並び称される、「世界三大銘木」のひとつ。縞模様が美しい、深く落ち着きのあるつややかな金褐色の表情は、高級感あふれる逸品といえます。世界の最高級ホテルやコンサートホールなどにも用いられ、多くの人に愛されるマホガニーですが、現在は中南米原産のマホガニーの取引がワシントン条約で制限されており、入手が困難となっています。東南アジアなど気候風土がよく似た地域で植林されてもいますが、そういった希少性が人気を呼ぶ理由のひとつにもなっているのではないでしょうか。

ウォルナット

縞の濃淡がとても美しく、ダークな色合いが空間に大人の雰囲気をもたらしてくれるウォルナット。先にご紹介したように、これも世界三大銘木のひとつです。強度に優れ、加工もしやすいことから、古来より家具や調度品、楽器にも用いられてきました。ちなみに日本人に分かりやすい名前でいうと「クルミの木」。どの銘木も同じことが言えますが、ウォルナットは特に経年美化に優れた樹種といえるでしょう。

チーク

世界三大銘木のひとつであるチークは、重厚感がありながらも、明るさも感じさせてくれる優美な樹種。とても人気の高い木材です。気品ある雰囲気をもたらしてくれることから、多くの高級ホテルや豪華客船にも採用されています。古来より愛され、利用されてきたチークは、表面がワックス状の物質で覆われていることから耐水性・耐久性が高く、造船材としても活躍していたそう。雨季と乾季を繰り返す熱帯でゆっくりと時間をかけて育つからこその特性なのでしょう。

パイン

強度や硬度に優れ、さらに摩耗に強いため、床材の他、大型の構造材にも用いられます。白っぽい黄色の木肌をしており、その明るくやさしい色合いは、ナチュラルテイストを好む方に強い人気を誇ります。針葉樹特有の香りがあり、癒し効果もあえるとされています。北欧住宅などによく使用されている樹種です。

チェリー

淡く赤みがかった風合いが美しく、なめらかな質感が特徴のチェリー。高級家具の材料としても人気の高い銘木です。とてもなめらかな木肌を持ち、加工がしやすいことから、木型や木版にも用いられたそう。上質な内装材として採用されているのも、そういった木が持つ特性があるからです。

メイプル

白っぽい明るさが特徴のメイプル。「カエデの木」と言えばお分かりいただけるでしょう。メイプルの木肌はとてもなめらかな絹糸状の光沢があり、ナチュラル感あふれるやさしい雰囲気の空間に仕上げたい方には打ってつけの材料です。カエデの葉っぱといえば、カナダの国旗を思い浮かべる方もいることでしょう。そう、メイプルの主な産地はカナダで、北海道をはじめとする日本でも自生しています。衝撃性・耐摩耗性にも強いのも特徴です。

オーク

ヨーロッパでは古来より家具として、そして有名なところではウイスキーの酒樽として利用されてきたオーク。月日が経つごとに、風合いがより増していく樹種のひとつです。ラテン語で「美しい樹」「良質な木材」という意味を持つなど、ヨーロッパでは神聖な木として崇められてきました。木質感がとても豊かな樹種で、根強い人気を誇っています。