輸入住宅の魅力

長崎港を見渡す丘陵地に建つ、旧グラバー邸

長崎にある「旧グラバー邸」は、日本に建つ異人館の中で最も有名な住宅のひとつだと思います。英国スコットランド出身の貿易商でグラバー商会を設立したトーマス・ブレーク・グラバーが暮らしていた、日本最古の木造洋風建築です。幾度も増改築が行われ、明治になる頃には独立していたキッチンがある附属屋と主屋の間に廊下が設置され、現在見ることができる形に落ち着いたそう。建設当初は、L字型の平屋で、建物の周囲がベランダで囲まれた「バンガロー風様式」の住まいでした。

外観フォルムの特徴としては、屋根が日本瓦で覆われていること。壁も日本の伝統的な土壁で構成されています。コラム柱に装飾を施したアーチ状のデザインを採り入れることにより、日本にある素材を用いながらも西洋風に仕立てる技は、おおいに参考になるのではないでしょうか。
その一方で、室内は典型的な西洋風の設えになっています。そこにある大きな鏡は、部屋を明るくするための工夫。キッチンには「コンニャク煉瓦」と呼ばれている薄いレンガが敷き詰められ、天井には屋根裏部屋も設けられています。

昭和36年には国指定重要文化財となり、平成27年には世界文化遺産に登録決定されました。旧グラバー邸のある「グラバー園」には、その他にも古い洋館が建っているので、ぜひ訪れてはいかがでしょう。

所在:〒850-0931 長崎県長崎市南山手町8番1号
TEL:095-822-8223