輸入住宅の魅力

ヨーロッパの歴史とともに歩み、発展した「カーテンの様式」

室内空間を彩る要素にカーテンがあります。もちろんそれは外から見えるものでもあり、素敵な輸入住宅を演出するためには、しっかりとこだわることが欠かせません。そこで今回は、「カーテンの歴史」と「カーテンの種類」についてお伝えしていきたいと思います。第一回目は、「カーテンの歴史」です。

最も古いカーテンは、古代エジプトにあったと言われています。しかしそれは、動物の皮を洞窟の入り口に吊るしていたもの。現在のカーテンとは程遠い印象です。では、今のカーテンが誕生したのはいつ頃のことなのでしょうか。それは15世紀。天蓋などとして用いられてきた布を、窓ガラスの誕生を機にそこに掛けるようになったのが始まりです。時代はルネサンス期。ここで「やはりヨーロッパの人々は素敵だな」と思うのは、単に防寒だけでなく、貴族の間で「窓を飾る」という目的も持った使われ方がなされたという点です。

ルネサンス期ではシンメトリーとバランスが重視され、直線的なデザインが主流だったそう。やがて上飾りやタッセルも誕生していきます。17世紀に入るとバロック様式が流行。カーテンはさらにエレガントさを増し、金銀糸を織り込むなど、重厚でゴージャスなデザインが貴族の間で人気を集めるのです。18世紀を迎えると、今度はロココ様式に。巻貝をイメージした曲線を多用したカーテンが誕生し、床に引きずるほどの丈長で、ゆったりとした雰囲気が好まれるようになります。

トレンドというものは時代ごとに違いを見せ、さらに流行は繰り返されるといいますが、19世紀になるとアンピール様式が流行りを見せ、再びシンメトリーデザインが人気を博します。また、フランス革命の影響もあって様式も多様性を見せはじめていきます。19世紀後半のアールヌーボー時代になると工芸運動が盛んになり、モチーフを自然に求めるように。今日のカーテンの原点は、この時代に生まれたものが色濃く反映されているとも言われています。

日本においてカーテンが普及し始めたのは、昭和30年代。公団アパートの建築がスタートし、日本の住まい、暮らしが洋式化する中で一気に広まっていきました。現在は、ひと言でカーテンと言ってもドレープカーテンからロールスクリーン、ブラインドまで種類は豊富。もちろんデザインは多種多様であり、遮光など機能性の高いものも数多く存在します。次回の「カーテンの種類」では、そんなカーテンの魅力やデザイン上のチェックポイントなどを解説していきますので、ぜひ併せてお読みください。