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メディチ家やダ・ヴィンチに象徴される「ルネサンス(再生)」

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会は、フィレンツェ・ルネサンス期の最も重要な建築作品の一つに数えられる

「ルネサンス(ルネッサンス)」という言葉は、おそらくどなたもご存知のことでしょう。でも、なんとなく感覚では分かるものの、言葉で説明するとなるとうまくできない方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回はルネサンスについて解説したいと思います。とはいえ、ルネサンスを深堀するとかなりマニアックな世界になってしまいますので、概念的な部分のみをお伝えしていきます。

ルネサンスとは、フランス語で「再生」や「復活」を意味する言葉で、古典時代(ギリシア、ローマ)の文化を復興しようとする文化運動のこと。始まりは14世紀のイタリアで、その後、ヨーロッパ各国に広がっていきました。日本では文芸復興と言われていましたが、実際は文芸以外の分野でも復興活動が盛んになされていたため、今では日本でも文芸復興という言い方はしないそうです。でも、私たちになじみ深いルネサンスと言えば、美術や音楽、文学、建築でしょう。それ以外には商業・経済や思想そのものも、ルネサンスには含まれるようです。

「再生」という意識は、早くは14世紀の詩人であるダンテやペトラルカの作品に現れ、ルネサンスという言葉そのものは、16世紀のジョルジョ・ヴァサーリにおける「画家・彫刻家・建築家列伝」に示された「再生(rinascita)」の語に起源があるとされています。私たちがルネサンスと聞いて美術や建築様式といったイメージを持つのも、この起源に起因しているのかも知れません。

ルネサンスはギリシア文化やイスラム文化、さらには宗教などから大きな影響を受け、時代によって思想・見方も異なりますし、さまざまな発展を遂げますので詳細はここでは割愛します。それよりも、ルネサンス期を代表する偉人たちを記したほうが、おそらくイメージがはっきりするのではないかと思います。前述の詩人・ダンテやペトラルカ。建築の分野ではブルネレスキ。絵画、彫刻、そして建築も含めた分野では、ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、音楽ではジュリオ・カッチーニ、ピエトロ・ストロッツィなどが有名です。

イタリアでルネサンス文化が開花したのは、フィレンツェ、ミラノ、ローマ、ヴェネチア、ナポリ、フェッラーラなどの都市で、芸術家たちのパトロンとして有名なのが、フィレンツェのメディチ家、ミラノのスフォルツァ家、フェッラーラのエステ家です。一度は耳にしたことがある名家ばかりですね。イタリアに発したルネサンス文化はオランダやフランス、ドイツ、イギリス、スペインなどにも広がったそうですが、本質的にはイタリアでの文化運動と捉えるべきだそう。いずれにしてもルネサンス期の文化は、いまも私たちの心に豊かさをもたらしてくれるもの。ぜひ、たとえワンポイントでも暮らしの中に取り入れたいものです。