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創建された場所に、そのままの姿で残る唯一の文化財「旧福島尋常中学校本館」

旧福島尋常中学校本館

日本全国に佇む洋館ですが、実は東北エリアは戦災被害が比較的少なく、多くの歴史的洋館が残されています。福島県郡山市にある「旧福島尋常中学校本館」もそのひとつ。もともと福島に開校した「福島中学校」が、明治22年(1889)3月にこの地に移転し、新校舎としてスタートしたのが歴史の始まりです。

建物の特徴は、何といっても白い外部下見板張の佇まい。真束小屋組に上げ下げ窓の廻りや建具、玄関ポーチとベランダなどに、木造洋風技術が見て取れます。明治時代の代表的なこの洋風建築は、鹿鳴館風とも言われ、その美しい姿は今なお多くの人々に愛されています。

八角の柱を八角形に配置した腰屋根を持つ玄関ポーチには、柱の上部に飾り坂と装飾小壁を施し、軒蛇腹が設えられています。内部の教室は、どの空間もほぼ同じ仕上げとなっており、壁に巾木を廻して漆喰塗りとし、廊下は腰羽目板張り、天井は小巾板と巾広の板を交互に数枚ずつ張るなど、手が込んだつくりとなっています。二階の小壁には、簡易な装飾を入れ、軒蛇腹を設け、講堂にはローソクを用いるシャンデリアが2つ用意されています。屋根は寄棟造り。軒先には唐草瓦、棟には熨斗瓦、両端には鬼瓦が設えられています。このあたりは、和洋折衷ですね。

旧福島尋常中学校本館は、昭和52年(1977)6月、国の重要文化財に指定されました。その翌年、初期の建築を再現するために、文化庁の指導のもと半解体修理工事を実施。腐朽や破損箇所の補修・補強等を行い、蘇えらせました。創建された場所に、創建されたそのままの姿で残る文化財は、全国唯一です。

建物名称 旧福島尋常中学校本館
住所 福島県郡山市開成5-25-63
電話番号 024-938-0778
開館日時 火曜日~日曜日 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) 月曜休館
※ただし休日には営業、翌日休館。
年末年始(12月28日~1月4日)、冬季期間(1月・2月の平日)
入館料 一般:300円(240円)
高・大学生:200円(160円)
小・中学生:100円(80円)
※カッコ内は20名以上の団体料金