輸入住宅の魅力

やさしいぬくもりと真っ赤な炎、薪がはぜる音に幸せを感じる

暖炉

輸入住宅を建てる際、「新しい家には、暖炉や薪ストーブを設置したい」と考える人は少なくありません。どちらも輸入住宅では憧れの対象ですし、実際に薪を燃やして得られるやさしいぬくもりや炎の揺らめきを眺めて過ごせる暮らしは、ワンランク上の豊かさをもたらしてくれます。今回は、暖炉や薪ストーブの魅力・注意点などについてお伝えしていきたいと思います。

まず、暖炉とは、耐火煉瓦や石材などを使用して室内の壁面などに作られた炉を指します。欧米の住まいにはよく見られますし、日本でも異人館をはじめとする歴史ある洋館に備わっていることも多いため、「輸入住宅なら暖炉」とイメージする方も多いことでしょう。暖炉の場合は、周囲を装飾することでインテリアとしての効果も生み出し、室内空間にゴージャスな印象を与えてくれます。
一方、薪ストーブは、鋳鉄製や鉄製でつくられた箱状のストーブ。それに煙突をつけて外に排煙する仕組みのものです。鋳鉄製や鉄製のため黒く、煙突も黒く仕上げる場合がほとんどですから、見た目はかなりシンプル。炉の部分に装飾を施す場合もありますが、暖炉のほどのような華やかさはないと言えます。

その昔、欧米の住まいでも暖房や調理は囲炉裏で賄っていたそうです。しかし、煙の出口がなかったため、のちにフードと煙突が付いた囲炉裏が考案され、それをもとに囲炉裏を壁に埋め込む形にして暖炉が発明されました。この頃の暖炉は燃料を大量に消費する割には暖房効率が悪かったそうで、その問題を改善するために1742年に誕生した前面以外の5面を鉄板で囲ったフランクリン・ストーブ(ペンシルバニア暖炉)は、大変な人気を博したと言います。ちなみに、このフランクリン・ストーブがベースとなり、薪ストーブが開発されたのだとか。つまり、暖炉と薪ストーブは兄弟みたいなものなのですね。

暖炉の魅力は、炎が直接、見えること。薪がはぜる音もよく聞こえます。でも、防火や煙には気を付けたいところ。幼いお子さまが近づきすぎるリスクもあります。そこで現在の暖炉には、煙や人体に有害な一酸化炭素を出さないエタノール燃焼のものや、炎を模したイルミネーションを映し出す電気式の疑似炎暖炉があり、安全性を重視する方は、そちらを選ぶのもいいでしょう。
薪ストーブの利点は、何といっても調理ができること。コトコト煮込んだシチューやチキンの丸焼き、カリッと香ばしいピザなど、薪ストーブを使って普段とは一味違った料理が楽しめます。もちろんこちらも火傷などのリスクには注意が必要です。

最後に暖炉や薪ストーブを採用する場合の最大の注意点をお伝えしましょう。それは煙突から煙が排出されることです。特に住宅地の場合、煙が近隣からの苦情につながることも少なくなく、「せっかく設置したのにまったく使用できなくなった」という声も聞かれます。また、薪を確保するルートも特に都会に暮らす方は事前に考慮しておきましょう。薪は重く、宅配便で運んでくるとなると、とんでもないコストがかかる場合があります。
とはいえ、暖炉や薪ストーブは暮らしに豊かさをもたらしてくれる素敵なアイテムです。上記のメリット・デメリットを推し量りながら、検討してみてください。