輸入住宅・間取りのヒント

夫婦のリクレーションゾーンとしても計画される海外の浴室のプラン

バスルーム

米国では主寝室に専用の浴室を設けることが常識

欧米の住宅におけるバスルームは、住宅内での生活時間が拡大し、入浴にかける時間も長くなってきたことから、いっそう大きくなる傾向をたどっています。それらを受け、ホテルの浴室も、滞在時間内での浴室で過ごす時間が長くなっていることを反映して、浴室空間は大きくなる傾向にあります。

米国では、夫婦のための主寝室(マスタースイーツ)に専用の浴室を設けることが常識となっており、浴室での過ごし方をどれだけ楽しくするかに大きな関心が寄せられています。浴槽は体を洗う場所ではなく、リラックスして体を揉みほぐすところという考えから、泡風呂(ジャグジー)が導入され、体を洗うところとしてシャワーブースが用意されます。以前はトイレが浴室内に置かれることが多かったようですが、最近ではトイレは浴室内に独立したブースを設けて、そこに置かれるようになってきています。眺望なども含め、そこは夫婦が裸でくつろぐ親水空間として、リクリエーションゾーンとなってきているのです。

ただし、これは夫婦のための浴室であって、子どもたちの場合には当てはまりません。子どもたちは養育される立場であり、いずれは巣立ちます。子どもたちが家の中で主人顔をしてリラックスすることまで考える必要はなく、子どもたちには機能上、必要十分な浴室があればいいと考えられています。

北米の建売住宅では、子ども部屋が浴室を挟んで隣り合って計画されていることがよくあります。“ジャック&ジル”の浴室と呼ばれており、2人の子どもがいて異性の場合、使っているほうから鍵をかければプライバシーを侵害されなくてよいと考えて計画されたもの。機能主義と経済合理主義を持った浴室として広く普及しています。