輸入住宅・間取りのヒント

家族が食事をし、会話も楽しむ欧米式ダイニング、ヌーク

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キッチンと連続した食事空間として、くつろぎの場として

北米の人たちの日常の食事は、どのようなスペースでとっているのかと言えば、一般的にここと限定できる場所はないようです。特に朝食は、シリアルにジュースなど簡単なものが多く、キッチンで料理をしながら食事をとることも珍しくありません。しかし、北米住宅には、キッチンと連続した食事空間であるヌーク(NOOK)が用意されています。日本のアパートや住宅でダイニング(D)という表示がなされている空間が、北米住宅のヌークに相当すると考えるとよいでしょう。

ヌークは、簡易に食事をとるという合理的生活のための空間として使われてきたもので、そこはキッチンと一体になったくつろげる場所であり、テレビが置かれることもあります。しかし北米では先にご紹介した通り、ヌークが面積的に大きくなり、独立性が高まっていても、ヌークとは別にダイニングのスペースを確保することが一般的に行われています。現在の日本の住生活では重複空間のように思え、なかなか納得できないかも知れませんが、北米では家庭に招いて接待することの重要性は根強く生活に組み込まれています。また家族が一緒に食事をすること、家族と過ごす時間をできる限り長く持ちたいという暮らしのあり方が重視されます。ヌークとダイニングという2つの食事室空間は、暮らしにメリハリをつけ、素敵に演出するためには欠かせないものなのです。