輸入住宅・間取りのヒント

お客様をおもてなしするリビングルームと家族だけのファミリールーム

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リビングルームは、家族がくつろぐ場所ではない

リビングルームと聞けば、家族がくつろぐ居間のことであると考える人が一般的でしょう。でも、北米におけるリビングルームは、あくまでもゲストをお招きする応接室。北米で居間に相当するものは、ファミリールームと呼ばれます。

ファミリールームは、朝、ベッドルームから起きてきて家族と顔を合わせる空間であり、また出かけるとき家族に挨拶をし、それを見送る部屋でもあります。家に帰ってきた家族は必ずここを通過し、たとえ言葉を交わさなくともお互いの視界に入ることによってコミュニケーションを図るのです。食事の前後はもちろんのこと、家族が家の中にいる間は、ここでみんながくつろぎます。

一方、リビングルームは住宅の中における公的空間であるとともに、接客のためのフォーマル空間でもあります。つまり日本の住宅でいうなら応接室。北米では日本人が座敷や応接間を飾るように、リビングルームを晴れがましくデザインします。そして心を込めたホスピタリティを持って、お客様をおもてなしするのです。リビングルームは、このような接客のほか、家族での誕生日、クリスマス、イースター、記念日などのフォーマルな催物空間として使用されます。