用語集

アイランドキッチン

システムキッチンの一部、もしくは全部を、部屋の中心に島のように独立してレイアウトされたもの。

***アイランドキッチンをおしゃれに使いこなし、後悔しないための10箇条

写真にもあるように、おしゃれで機能的なイメージのあるアイランドキッチン。確かにその通りで、キッチン空間をとても素敵にしてくれますし、お料理もはかどる効果もあります。「島」のような形状ですから多くの場合、ダイニングの家族に向かって家事をすることになり、キッチンで孤立することもありません。このように、いいことずくめのようなアイランドキッチンですが、少なからずデメリットも存在します。

せっかくおしゃれで機能的だと思ってつくってはみたものの、「すごく使い勝手が悪い」「ヒヤッと肝を冷やすときがある」などの声が聞かれるのも事実。この点などを考慮したうえで採用し、レイアウトしなければ後悔してしまうことにもなりかねません。また、「初めからそれを採用していたら、もっと使い勝手が向上したはずなのに」という工夫ポイントも気になるところ。そこで、「アイランドキッチンをおしゃれに使いこなし、後悔しないための10箇条」を用意しました。

これさえ読んでおけば、これからの新しい暮らしの中で、キッチンはより素敵な場所になることでしょう。奥様にとって、最近は男性もキッチンに立つことも多いですから、夫婦にとって理想の場所になる。そんなアイデアを、ぜひ参考にしてみてください。


***アイランドキッチンが密かに抱えているデメリット

では、まずはアイランドキッチンを採用する際の注意点(デメリット)を見ていきましょう。

注意点1:両方向から出入りができるという利点が落とし穴になることも
アイランドキッチンは前述のように「島」のようなキッチンですから、空間の中に「独立」しています。つまり左右どちらの方向からもアプローチできるというわけです。これは動線としてとても便利なこと。でも一方で、それがデメリットのなる場合もあるのです。
小さなお子様がいるご家庭の場合、どうしても背が低いため死角ができがちで、突然、お子様が現れて「ドキッ!」とすることも。お子様が2人以上の場合、両方向から一度にやってくることも考えられます。料理中は熱いものを運んでいることも多く、万が一ぶつかったらやけどしてしまう可能性も否定できません。アプローチの自由度が高いがゆえに事故が起こる可能性も低くはなくなる。そんなデメリットも考慮しておく必要があります。

注意点2:お子様の遊び場に?
これも小さなお子様がいるご家庭の場合です。アイランドはお子様にとって格好の「一周できる場所」。子どもはぐるぐると回って遊ぶのが大好きですから、アイランドが遊び場になってしまうことも考えられます。やはりこれも危険の元。そういった生活シーンも想像してプランニングすることをおススメします。

注意点3:アイランドキッチンの収納量は少ない
アイランドキッチン以外に収納棚を設けている場合は別ですが、アイランド単体で見たときには、一般的なキッチンと比べて一列分は収納量が少なくなります。せっかくおしゃれなキッチンとしてアイランドを採用しても、仕舞えない、仕舞うのが面倒な調理器具を出しっぱなしにしてしまい、結局ごちゃごちゃしたキッチンになってしまった、ということにもなりかねないのです。

注意点4:匂い、油はねなど、一般的なキッチンより、考慮すべき点が多い
独立していますから、その分、ダイニングやリビングへの距離が近くなる傾向にあります。よって匂いが空間に充満してしまう懸念も生じます。また換気や油はね対策なども重要な課題。勝手口への動線なども悪くなりがちなので、しっかりとしたプランニングが必要となります。

***アイランドキッチンをおしゃれに、便利に使いこなすポイント

上記デメリットは、レイアウトの仕方やさまざまな対策によってクリアできることでもあります。ではさらにアイランドキッチンをおしゃれに、便利に使いこなすためのポイントを見ていきましょう。

ポイント1:アイランドキッチンに対し、テーブルをセンターに置く
対面にダイニングテーブルを置く場合、アイランドキッチンの中心とダイニングテーブルの中心を合わせて配置すると、すっきりとした印象の空間に仕上がります。空間構成を考える時、アイランドキッチンは一つの「家具」だと考えると、イメージしやすくなると思います。

ポイント2:アイランドキッチンで軽食をとるという発想
アイランドキッチンを、「家事をする場所」と限定してしまうのはもったいない。そこに椅子を置き、お茶や軽い食事ができる場所として使えば、日々の暮らしも便利になります。その際はアイランドを少し広めにするか、アイランドキッチンの横にダイニングテーブルを配置するといいでしょう。こうすれば配膳も楽ですし、家事中の家族との距離もぐっと近くなります。

ポイント3:アイランドをワゴンタイプにする
アイランドは固定しなければならないというものではありません。水栓などを設ける場合は別ですが、たとえばパンの生地をこねるなどの作業台として活用する場合なら、キャスターを付けて移動可能なアイランドにすることも一つのアイデア。これなら場所を自由に変えられますし、使い方も広がります。キッチンをより広く使いたい時は、ちょっと端に移動させて、というようなスタイルも可能となるのです。

ポイント4:ダブルシンクで仲良く調理
輸入住宅の場合、アイランドキッチン以外にメインのキッチンを設ける方も少なくありません。その際、アイランド側にもシンクを設けておくと、2人以上でキッチンに立った時にとても便利で家事がはかどります。夫婦そろって料理をつくるのが大好きというご家庭も増えていますし、ホームパーティを開いてみんなでワイワイと料理を楽しむ場合にも大活躍。「うちもアイランドが欲しかった」という羨む声も聞けそうです。

ポイント5:思い切った装飾を施す
アイランドをメインキッチンや収納と同じデザインにすることで統一を図るのも素敵ですが、空間にアクセントをもたらすよう、思い切って他と違った装飾を施すこともおススメです。カウンタートップの素材や色味を変えたり、面材を変更したり。そうすることで空間に華やかさがプラスされます。

ポイント6:親子の絆を深め、味を伝えていく場所に
これはアイデアというよりも、メリットといったほうが正しいでしょう。アイランドキッチンを前述のようにパンの生地をこねる場所などとして、親子が一緒に料理を楽しめる場として活用すれば、楽しい時間が増えるはず。アイランドはそういった豊かなシーンを応援してくれる素敵なキッチンです。

***まとめ
アイランドキッチンを計画する際のポイントは、

・注意点(デメリット)もしっかりと考慮したうえでプランニングする
・特に小さなお子様がいるご家庭は安全性への配慮が必要
・アイランドを家具として考え、空間との調和を図る、またアクセントを与える
・移動式やダブルシンクなど機能性も考慮する
・親子の絆を深める大切な場所

アイランドキッチンを“見た目のおしゃれさ”から「ぜひ採用したい」と考える方は少なくないでしょう。でも、アイランドキッチンは使う人、家族、ライフスタイルによって左右されるものでもあります。ぜひ注意点やポイントを参考に、あなたに合ったアイランドキッチンを手にしてください。