ヨーロピアン

フレンチ・ルーラル様式

フレンチ・ルーラル様式
フレンチ・ルーラル様式は、そのデザイン様式が固定されているわけではなく、米国から見たときのフランス各地にあるバナキュラー(土着)な農村にある資産家の邸宅デザインを総称するものです。ですからノルマンディ地方のデザインもあれば、プロバンス地方のものもあるわけです。

第一次世界大戦で従軍した米国の軍人は、毒ガスなどの被害を受けてフランスの農村の豪邸で世話をしてもらいます。その経験が彼らのアイデンティティの大きな要素となり、帰国後にフランス地方の建築に倣った住宅を建てようとブームになるのです。それがフレンチ・ルーラル様式の誕生の背景です。

 

フレンチ・ルーラル様式(1915~1940年)

軒の部分で微妙に朝顔形に曲がった形状の急傾斜な勾配の寄棟屋根(切妻屋根の場合もあり)、丸形の階段室塔、乱積みにされた重量感ある本物の石積み壁に、ドーマー・ウィンドウが取り付けられた非対称形構造の組積造の住宅。ケースメント・ウィンドウに鎧戸があしらわれ、アーチも採り入れられています。玄関部分には鐘塔をイメージしたポーチコが設けられ、2階部分はバルコニーとなっています。