ヨーロピアン

イタリアン・ヴィラ(別荘)様式

イタリアン・ヴィラ様式

様式における背景は、イタリアネイト様式の項(ピクチャレスク様式の解説)をご参照ください。

イタリアン・ヴィラ(別荘)(1845~1870年)

2~3階建ての建築で、切妻屋根で玄関や袖棟は正面に向けて切妻屋根入りで化粧されています。窓は半円形アーチのフードで装飾された一枚ガラスのサッシを用いたダブルハング・ウィンドウ。玄関ドアには欄間と側窓を設けています。庇部分には、デェンティル(歯型装飾)化粧繰型と腕木とが突き出したデザインで張り出し、玄関部分は塔をデザインした形を採用。外壁のテクスチャーは通常、平坦で、スタッコ(漆喰)本来の表面をそのまま表しています。

アメリカ合衆国の造園家であるアンドリュー・ジャクソン・ダウニングが著した「ビクトリアン・コテージ・レジデンス」には、「イタリアン・ヴィラ様式は、その大胆な屋根の線、カンパニーレ(鐘塔)、軒庇の深いバルコニーによって、その晴れやかで陽気な土地の古典的な美しさを持つイタリアと、芸術に親近感を感じさせる」と記されており、「多様性(バラエティ)」を採り入れた「不規則(イレギュラー)」な別荘は、「建築的な嗜好として洗練されていて、その効用や利便性と同様、美しさや絵画性により、強烈な感情を感じることのできるデザインに大きく惹かれる人たち」の感情を惹きつけることになったと述べられています。