ヨーロピアン

クィーン・アン様式

クィーン・アン様式

様式における背景は、イタリアネイト様式の項(ピクチャレスク様式の解説)をご参照ください。

クィーン・アン様式(1880~1910年)

クィーン・アン様式は、英国において19世紀中盤から始まったアーツ・アンド・クラフツ運動の発展系としてつくりだされました。そしてそれは1876年に開催されたフィラデルフィア・アメリカ建国百年記念博覧会にて、二棟のハーフティンバー(壁付き柱)構造の建築物として紹介され、アメリカでも普及していきます。英国人は、クィーン・アン様式の住宅を煉瓦で建築したのに対し、アメリカ人は木造でつくりました。また、渦巻模様や細部に豪華な意匠を用いることで、アメリカの古き良き時代の全盛期において、最も人気を博すことになります。

平面計画および住棟形式は不規則で、寄棟屋根の主棟に8角形の塔棟またはガゼボ(あずまや)と玄関ポーチ、連続したベランダが配され、化粧方杖や軒飾り、ベイ・ウィンドウが多用されています。ダブルハング・ウィンドウが中心で、外壁には下見板やシングル材が用いられ、窓周囲に額縁が廻されています。