ヨーロピアン

スパニッシュ・コロニアル様式

スパニッシュ・コロニアル様式
スパニッシュデザインの源流は、ムーリッシュ(ムーア人のデザイン)、ビザンチン(アレキサンダー時代のギリシャデザイン)、ゴシック(中世教会建築デザイン)、ロマネスク(アーチとドームを生かしたデザイン)の影響を受け入れたデザインにあり、イスラム教、キリスト教の双方が融合されたものが、スペインの気候風土の中で形成されました。

1915年、サンディエゴで開催されたパナマ・カリフォルニア博覧会は、20世紀に適合させたスパニッシュ・コロニアル様式建築で影響力を持つバートラム・グロスベノール・グッドヒューによって設計され、その文化遺産と気候がマッチすることで、カリフォルニア州、アリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州、フロリダ州のアメリカ南西部に適した様式(スパニッシュ・コロニアル・リバイバル様式)として発展しました。

 

スパニッシュ・コロニアル・リバイバル様式(1915~1940年)

赤煉瓦屋根にスタッコ壁、玄関入口を装飾したシンプルな形状、窓部分を保護することにも役立っている鉄製飾り(アイアンワーク)が、この住宅の共通した特長です。緩勾配の切妻屋根の非対称立面で、観音開きのケースメント・ウィンドウが取り付けられています。屋根瓦には、日本の本瓦に相当するシリンダー型のものと、行基瓦のようなS型のものの2種類が用意され、屋根の大きさに合わせてさまざまな寸法のものが使用されます。また、開口部(扉と窓)では、上方を半円形にしたり、長方形の場合でも欄間や庇、額縁飾りをつくり込むことで彩りを加え、多くの場合において連窓によるリズミカルなデザインを採用することで、建物にダイナミックさを与えています。
玄関は、丸型アーチのある出入り口で囲われたポーチコの突き当りに、重い木製扉が設えられます。緑陰を生み出す樹木、吊り下げられた花篭、花咲く灌木で構成されたスペイン風庭園によって住まいに華やかさが加えられています。