アメリカンハウスの様々な建築様式

クラフツマン様式

クラフツマン様式の始まりは1890年代のカリフォルニア。その後、1901年に発刊された「クラフツマン」という雑誌が、この様式の住まいを推進したことで広まったそうです。このクラフツマン様式を「バンガロウ様式」と呼ぶこともあるようですが、バンガロウは建築のタイプであって、様式ではありません。

用いられる建築材料の素朴な感触、軒の庇の先端に化粧端を施した幅広い張り出しや、パーゴラもしくはポーチの上に架かる格子屋根が特徴で、石積みの場合でも切石を列で並べることはせず、自然石をそのまま無秩序に積み上げる方式がとられています。

クラフツマン様式(1900~1930年)

外壁の低い位置は盤面と突きつけ、もしくは斜面で連続され、ポーチの柱は裾広がりに大きくなっています。二階部分の外壁のシングル(柿板)材は、一列目は2インチの板幅を見え掛かりになるように張り、二列目はシングル材が7と2分の1インチ幅表面に表れる並びを繰り返して張られています。窓は上げ下げ窓(ダブルハング)か、片開きのケースメント窓。住まいの色彩や色調は、天然の資材が用いられ、木材には土の色調のステインが施されました。

このクラフツマン様式は、1920年代において全米中のサマーキャンプ地の住宅や郊外住宅に採用され、人気を博しました。プレカット製造会社は、このクラフツマン様式の住宅を汽車で輸送できるところならどこでも運んだそうで、人々は住宅用カタログを見て気に入った住まいを選択するだけで、ドアや造作材、配管設備まで、基礎、井戸、屎尿浄化処理施設以外のあらゆるもの一式が一括で取り扱われたといいます。1920年代にいわば住宅の通信販売が行われていたなんて、さすがはアメリカですね。