アメリカンハウスの様々な建築様式

北米スタイルの外観デザイン

北米デザイン・スタイルの始まりは、“そこにあるもの”で自国様式を再現したこと。

新大陸発見後、本格的に植民地化が進んだアメリカ大陸。北米エリアにも、スペインやイギリス、フランスなどといった国々から数多くの人々がわたり、そこに自国様式の住まいを建てていくことになります。しかしながら、自国では簡単に手にできた建材が、アメリカの各地ではなかなか手に入らないことも少なくなく、そこで彼らは、現地調達できるもので住宅建築を行うようになるのです。

たとえばイギリスの住まいは、石積みや煉瓦積みでしたが、そうなると遥々、輸送してくるか、現地で焼かなくてはなりません。これではコストも時間もかかり過ぎることから、アメリカで豊富に採れるスギ材を用い、自国の住宅様式に似せた施工を行うこととなります。それが横張りのラップサイディング。北米住宅によくみられるデザイン・スタイルの始まりです。また、ヨーロッパの住宅は、組積構造なため、広い開口部をつくることが困難です。大きな開口部をつくるためにはアーチにしなくてはなりません。しかし、木造で自国様式を表現したところ、デザイン性も機能性も高まった。このような背景から北米住宅は進化し、長年愛され続ける現在の姿になったのです。