アメリカンハウスの様々な建築様式

プレイリー様式

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プレイリー様式は、米国において初めて西欧の伝統建築デザイン以外のデザインとして、米国中西部で生まれたものです。19世紀末、古典建築様式に再び自由を採り入れることが求められ始め、時代の前衛的デザインとして誕生した建築様式です。

プレイリー様式(1900~1920年)

プレイリー様式は、かの有名な建築家、フランク・ロイド・ライトによって生み出された住宅です。ライトがオークパークに自宅をシングル様式で建築してから10年足らずの間に、彼は新しく個性的でリージョナル(地方的)な様式である、プレイリー様式を確立させました。

プレイリー様式の最大の特長は、連続空間によって暮らしの豊かさを生み出すオープンプランニングであることです。外観フォルムは緩勾配の寄棟屋根が横に幅広く広がり、長い庇を持つことで、水平ラインを強調。そのラインを引きたてるケースメント・ウィンドウが連続して配されています。外装材は主にスタッコが使用され、灰色がかった白(オフホワイト)、もしくは土色のいずれかで、それに中西部の草原(プレイリー)の低い水平線にこだまする装飾的な水平の帯が取り付けられています。屋根付きの車寄せ(ポート・コーシェア)と、住宅の母家から伸びて突き出している高くなったポーチも、この様式の特色と言えます。

また、窓台、バルコニー、テラスなど水平方向のラインを強く打ちだし、視覚的に対面する壁の同じ位置に窓を設けて、視覚が遠方にまで届くオープンな計画となっています。1910年までに、このプレイリー様式は地方の景観に融合する自然志向の住宅と規定されるようになりました。