アメリカンハウスの様々な建築様式

チューダー様式

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チューダー様式は、19世紀末から20世紀初頭にかけて、米国で資産家たちが郊外に建設した豪邸です。チューダー様式と広く呼ばれる建築物の中には、チューダー王朝時代のエリザベス様式や、ジェームス王朝のジャコビニ様式を含んでいることもあるために、ハーフティンバー構造のデザインが、チューダー様式であると混同される方も少なくありません。チューダー様式自体は、組積造の建築デザインで、多くの場合、マナーハウス(荘園の館)に採用されていたものです。

 

チューダー様式(1890~1930年)

チューダー様式は急勾配の切妻屋根。妻壁でパラペットが立ち上がり、玄関部分には切妻の袖棟が設けられていて、玄関には壁で囲われたアーチをくぐって到達します。窓は、小さなガラスをつなぎ合わせた縦長のケースメント・ウィンドウに、マリオン(窓中柱)とトランザム(欄間)が設置されています。これらがチューダー様式の大きな特長です。突き出している張り出し窓(オリエールウィンドウ)でできた柱間(ベイ)は、チューダー様式の原型に共通しています。煙突には量感があり、煙突口も装飾されています。